消滅TSスポット:上野御徒町

 つい先日のニュースだったと思うが、時短営業の要請に従わない飲み屋が上野御徒町のアメ横に多数存在していると目にした。路地裏の路ゲロや立ちションに困っているという。そのニュースを目にした週の金曜日、緊急事態宣言下にもかかわらず、ためしがきブログ調査部では実際にその現場へ出向きフィールドワークを行った。結果としては残念ながら立ちション現場を目撃することはできなかったが、その足で訪れた御徒町の別の立ちションスポットであった駐車場が消えてしまっていたため、消滅TSスポットとして記録しておこうと思う。

 この駐車場は、アメ横から外れた御徒町エリアの昭和通りという大通り沿いに位置する巨大コインパーキングであった。地図上で示すなら東京メトロ日比谷線仲御徒町駅と上野駅の中間といったところである。感覚で言えば、その駐車場は上野マルイの裏路地周辺に飲み屋が軒を並べるエリアの一部分といった感じであろう。

 この立ちションスポットが、スポットとしてまだまだ健在だった数年前(2019頃だったかな)、寒くない季節の金曜夜だったと思うが、実地調査を数時間ほどしたことがあった。客層の幅が広いエリアがゆえ、若者の立ちションは目撃することはなかったと記憶するが、夜21時を過ぎると30~50代の酔っ払いリーマンが駐車場の端っこに吸い込まれていく光景が確かにそこには存在していた。おもしろい特徴としては、1人の単独立ちションが皆無で、全て2~4人でのオジサンの連れション、あるいは連れを待たせての立ちション、そして立ちションついでにタバコ休憩と雑談といった雰囲気であった。上司が若手を連れての飲み帰りと思われる組み合わせでは、上司が若者を「ちょっとションベン」と待たせておいて、駐車場の隅に駆け込んでいく場面なども目撃した。やれやれ・・・といった表情の若者リーマンが、つられて立ちションしないものかと思ったが、若者は上司のカバンを持ったまま立ちションを終えるのを待っているだけであった。残念である。

 ただ、立ちションスポットとは言ったものの、常に立ちションする人がたくさんいるかと言えば、ここはそれほどでも無かった印象である。上野駅からも少し離れているし、アメ横や飲み屋街のメインストリートからはちょっとだけズレた場所に位置する。そのため、金曜の深夜帯では1時間に4件ほどといったところだろうか。まぁ、その1件が連れ立ちションになるため、チ●コの本数で換算すれば、1時間に約15本くらいとすると、やはりホットスポットと言えよう。このエリアにはあまり詳しくないので不確かではあるが、いわゆるいかがわしいお店が近くにあって、そういうお店を好むリーマン層のオシッコ需要にマッチしていた大型駐車場だったのかもしれない。ピークは23時頃だったと思う。自分自身もそろそろ離れないと終電が・・・でも立ちションはまだ続くし・・・と後ろ髪を引かれる思いでその場を離れたのが懐かしい。

 消滅TSスポットは、消滅してしまったからこそ紹介できる場所であり、この投稿が増えること=立ちションスポットが減ったことを意味する。今後、このカテゴリの投稿が増えないことを祈りたい。

上の2枚は、昭和通り側から。(出典:Google Mapsのストリートビュースクショ)
この写真は、飲み屋が並ぶ通りから見たところ。(出典:Google Mapsのストリートビュースクショ)