男が放尿している後ろ姿は美しい。局部や放尿線が見えなくとも、後ろ姿だけで十分イける。背後から見ると、男がションベン中の視線を足下に向けた首の角度に愛おしさすら感じる。小便器でも、草むらの立ちションでも、男は立って放尿する場合にションベンの着地点を確認しなければならないから、クイっと下を向くのである。異性愛者の男性の一部が、女性のうなじにエロさを感じるのだそうだが、立ちション中の後ろ首周辺もずっと眺めていたいくらいエロいと思う。
さて、今回は立ちションをしている男の服装とフェチについて思うことがあり、この投稿をしようと考えた。まず、なぜ冒頭で後ろ姿の話をしたのかと言えば、立ちション中の男を眺めるチャンスが訪れた場合に、拝見できるその多くは後ろ姿のみで、しかも遠目でしか見ることができないのに、いったい何に惹かれてときめくのか気になったことを動機としたためである。もちろん、小便器でしている男の後ろ姿なら、ションベンをしている男性、即ち排泄行為中の人間そのものに惹かれているのもあるのだと思う。あるいは、後ろから見えるムッチリとした男の尻や太ももといった、パーツが要素となり、その見えない表側で当人の視界に広がるションベンシーンを想像して興奮するのかもしれない。だが、今回はそれら要素の話ではなく、服装を興奮の条件として位置づけた場合の話を簡単に述べていこうと思う。
まずは、男のかっこよさを際立たせるスーツでの立ちションを例にして考えていきたい。繁華街の路地裏で、スーツリーマンの立ちションが見られたらウレシイって人は多いことだと思う。というか、スーツ姿の立ちションが嫌いな人っているのか?と思うくらい、これは定番のエロを構成させる要素を備えた服装なのである。なぜなのだろうか。なぜ立ちションするリーマンはこんなにもエッチなのだろうか。
スーツは職場や人前に出るためのフォーマルな服装であるから、その格好で行われるイレギュラーな行動は、総じて見る人をときめかせる。立ちションでなくても、スーツリーマンが泥酔して道端に転がっていてもエロいし、何なら発熱してふらついていてもちょっとだけエロい。ためしがき氏は、決してゲロフェチではないのだが(ニオイがだめ)、とある出張において着陸間際にジェットコースター級の揺れが続いたフライトに出くわしたことがあり、隣に座っていた見知らぬ同世代のイケメンリーマンが、「ご気分が悪いお客様は、シートポケットの袋をお使いください」のアナウンスどおりに袋をお使いになられていて、コポコポと音を立てて吐いていて、その姿を隣で感じてフル勃起したことがある。そのスーツリーマンが吐く前に、無言で袋を手に取り、袋の上部のミシン目をちぎりだしたあたりから、むちゃくちゃ興奮した。当たり前であるが横並びのシートのため、ことの一部始終を直視できなかったのがとっても悔しい。関係ないが、福岡便は出張リーマン多くて最高なのである。
この出来事を通じて、スーツリーマンの立ちションが、どうしてこんなにもエロく感じるのか自分の中で解釈ができた気がしたのであった。先にも述べたとおり、スーツ着用の状況で発生するイレギュラーな行動が気持ちをかき立て、脳にいけない汁をジワジワ放出させているのであろう。部屋着のようなスウェットとは、着飾るという意味で、服装にかかる値段も少なからず関係していると思う。別稿では、他の服装と立ちションやおもらしにおけるファッションについても語ってみたいと思う。