大人のションベン練習のすすめ

 自粛がなんとなくオワコンになりつつある今日この頃。めっきり、リーマンの立ちションを拝む機会が減った。まぁ、このご時世でも関係なく飲み歩いてるリーマンなんかは、終電間際の繁華街を狙えば運良くその立ちションを目撃できたりすると思うんだけど、それを狙うのも非効率かなってことで、全く期待していなかった先日の金曜の夜、偶然にもすげーエロい大人のションベン我慢を見てしまったので、ブログを書こうと思う。

 0時代、行き先によっては終電がもう間に合わない時間帯のこと。タクシーがガソリンスタンドの前に停車した。てっきり、ガソリンを入れるのかと思いきや、そうではなく、止まった瞬間タクシーの自動ドアが開いた。その瞬間、降りようと足を出したリーマンが瞬時に股間に手をやりチャックを開け、その瞬間からものすごい勢いで透明のションベンを噴出。たぶん、ガソリンスタンドのトイレに客を寄らせるつもりでタクシーの運転手はそこに車を止めたようだが、ガソスタのトイレは奥の奥の方にあり、そこまで間に合わないことを悟ったリーマンは、ドアが開いた瞬間にその場で放尿開始、そしてピチャピチャ音を立て放尿しながら360度回転して、ションベンの着地点を歩道の茂みに定め、車道を向き、乗っていたタクシーを眺めながら立ちションすることで、危機を乗り越えていた。そのリーマン、見た目は40歳前半、短髪、肥満体型。ムッチリした体つきから放出される限界我慢のションベンはエロかった。まぁ、若い20代~30代のションベンが好きな人にとっては、若干キツイ絵面だったかもしれない。相当我慢していたようで、数分間ずっとやってて、何度も何度もションベンを切って絞り出していた。立ちションなのにあれだけ長い時間(といっても実際は2~3分程度?)念入りにションベンを最後まで丁寧に切ってるのは、つよい。

 実はこの目撃談、このデブリーマンの立ちションを拝めただけではなく、その男が立ちションを終えると同時くらいのタイミングで、タクシーから連れの男(同じく外見からして40代前半、ツーブロックのイケメン。顔を確認してないけど、たぶんイケメン。たぶん。)が外に出てきて、茂みにゲロ噴射。オロロロロといい音たてて、ゲロ。ためしがき氏、断じてゲロフェチではないのだが、いい大人が公の場で失敗してるのを見るとテンションがぶちあがる。タクシーを止めたまま、さきほどの立ちション男は、車道挟んだ向かいのコンビニへ、吐いてる同僚(勝手に同僚と認定)のため水でも買いに行くようだったので、なんか急に自分も水が飲みたくなり俺氏もコンビニへ。そしたら、その男、セブンイレブンの黒いボクブリ(Lサイズ)を購入。「え?」と思い、まさかさっきドアを開けた瞬間から放尿開始しちゃうぐらいだから、実はもうタクシー車内からおもらししてて、ボクブリを買って着替えるのか・・・えっろ!と思ったんだけど、その男、そのままタクシーへ戻っていった。よく考えたらコンビニのトイレがコロナのせいで使えないから着替えられないのか、と納得したんだけど、実はガソスタに戻ると事実はそうではなかったことを知らされる。

 なんと、連れのゲロリーマン、車内でおもらし!お!も!ら!し!おもらしをしていたようなのだ!!!おもらしとは、着衣のままおしっこを放出していまい、そのおしっこは着衣なので当然行き場を失い、衣類にほんのちょびっとデシリットル(何、その単位)だけ吸収されるのもつかのま、それ以外はぐっちょぐちょに衣類からしたたり落ち水たまりを作り大変なことになってしまう出来事のことを言う。

 「お前!ションベン漏らしてる!ありえんって!!笑笑 タクシー弁償だぜ!!」と、泥酔した連れに、立ちションリーマンが大声で言ったから、この事実にこちらも気づいた。

 ゲロリーマンは黒スラックスだったから、ゲロ中の後ろ姿を見るだけではおもらしに気づけなかったのが不覚だった。タクシー停車の現場では、運転手はうんざりした顔で、床のゴムシートをガソスタの大きなシンクのある水道で洗っていた。タクシーのドア前には、デブリーマンの立ちション跡、そして連れの滴、つまりゴムシートからポタポタ落ちたであろうアスファルトの水滴。立ちションしてたデブリーマンも、連れの革カバンを拭きはじめたり、運転手に平謝りで後処理を開始。

 正直、わけがわからない現場だった。どんな状況?っていう。タクシーがガソスタに止まったのも、トイレのためではなく、ガソスタの水道で洗うためだったようだ。

 大人になったら、ションベンのトラブルは普通はないと考えがちだが、大震災なんかと同じように「この先、絶対ない」なんて保証はない。成人になっておもらししたことがない人は、いざというときのために、おもらしの練習をしてみるべきである。普段、トイレが処理してくれている自分のションベンが、いざというとき、どのぐらいの規模の水たまりを作ってしまうのか、大人であれば事前の把握は必須。ションベンに関する危機は、突然やってくる。慌てないように、いろんなトラブルを想定して、訓練のような予行練習は、自宅なら迷惑をかけない。だから、みんな、やるべきなのである。