変形した下着やスラックスのエロさ

 童貞のためしがき氏、穴は使ったことがない。他人と接触を伴い交わる行為は、どちらかと言えば苦手である。好みのリーマンの立ちションを目撃して、泡だったアスファルトに溜まる液体に手を浸し「温かい」と思ったことは何度もあるのに、それでいて童貞とはヤバイ。

 ん?童貞って何?

 そう思って、童貞という語彙の意味を調べてみたら、膣性交が無い男性のことを指すのだそうで、アナルやフェラチオは含まれないのだという。立ちションの見せ合い、ションベンぶっかけ(ソフトなやつ)、他人のションベンを溜めた風呂桶の中にチ●コつっこんでスコスコ、他人のションベンをボクブリに垂らして疑似おもらし体験などをしていても、私はチェリーボーイなのである。他人と接触を伴う行為はそこまで好きではないと先に述べた。いわゆるバニラセックスならできる。でも、ションベンのズリネタが、その空間に存在しない限り、たぶん勃たないと思う。もちろん、力まかせにコスりまくれば勃ちはするが、それでは性的興奮とは言えないだろう。ノンケだって目隠しマスクマンに力まかせに無理やりコスられたら勃つし。

 やはりチ●コに興味はなさそうである、と自分自身のことを結論づけていた。だが、最近Twitter、もといエックスで見かけた、とあるチ●コ画像にものすごい興奮を覚えた。そう、ションベンと無関係のチ●コ画像を見て久しぶりに興奮した。

 余談だが、エックスという名称はとっても気に入っている。なぜかと言えば、「エックスションベン(別称クロスションベン)」のエックスだから。男なら誰だってエックスションベン好きでしょ?ねぇ・・・、男の子ってこういうのが好きなんでしょぉ?

 話を戻し、どんな画像に興奮したのかと言うと、ボクブリの上からペロンとチ●コを露出している画像である。そして、私がスマホに映るその画像で、鼻息荒めに凝視した部位とはチ●コ本体ではなく、ゴムが手によってズリ下げられた形状のボクブリの部分なのであった。基本的にトランクスとかボクブリとかブリーフとか競パンとか、男の肌着はどれも好きなのだが、それが新品であれ使用済みであれ脱ぎたてホヤホヤであれ、その布そのものには強い性的関心を抱かない。もちろん、おもらしパンツやおチビリパンツは別格である。ここで言っているのは、日常生活をおくる上で自然に存在し得る状態のパンツのことである。タイプの男が残していったほんのり汗臭いパンツにも、フェチみは感じない。洗濯機に入れたくなる。あるいは、着用時のモッコリに対しても興奮はするが、やっぱりその興奮の前提には、「着用した者同士で、モッコリしたモノを擦りつけながら放尿したら気持ちいいだろうな」という別視点に限定されるのだ。

 でもなぜだか、ボクブリの上から、まるでションベンをするためにチ●コを出している動作で、“変形してしまったボクブリ”には異様に興奮した。その画像の中の人は、アレをビンビンに勃起させていたが、ズラされたボクブリがあったから興奮することができた。これが素っ裸の勃起チ●コ画像だったら、一切興奮しない。なのに、ボクブリを着用し、そこから「コンニチハ」しているだけで激しこスコスコ丸な性的対象になったのである。普段はパンツで隠されているモノを、ペロンと出している状況とともに、その「パンツの特別な、一時的な形状」に異様な感情を抱く自分と初めて出会ってしまった。もう37歳なのに。

 前面のゴムが親指ひとつ分に下げられた形状は、脱ぎ捨てられた状態のボクブリでは、なし得ない。下着売り場の下半身だけのマネキンも、マネキンの指でボクブリの前面を少しズリ下げて、「ションベンスタイル」でお披露目しておけばいいのにね。売上、上がると思います。

 スーツのチャックからモノだけ「コンニチハ」している画像も、そういえば以前からなんとなく、ほんのりシコいなぁと思っていた。黄色い体液、つまり自身が男のションベンそのものに興奮するのは分かりきったことなのだが、その「ションベンフェチ」と一括りにされがちな要素の奥の奥には、「普段隠れているものを一時的に(ションベンするために)必要最低限な部分のみを取り出す(≒露出する)」という狭義な一面を持ち合わせているようだ。私はそこにもフェチみを感じるらしい。取り出した後、少なくとも30秒後にはションベンが放出されるわけであって。

 これと似たような理屈で、スーツのスラックス姿や、後ろ姿のスラックス尻もエロいと感じるが、やっぱりスラックスのチャックは開いているほうがいい。チ●コを出しているボクブリはゴムの部分が変形しているのと同様に、スラックスのチャックの部分は、ジッパーを下ろしていてほしい。チャックが開いていると、股間のチャック部はひし形「◆」に変形する。

 本日の結論は、隠された下半身を取り出すために変形した布はエロい、ということ。はい、ココ、期末試験に出るから。